震災で自宅に入れない、必要なものを持ち出せない!?
熊本地震で倒壊寸前となり、立ち入ることが出来なかった宇土市役所。
とうとう解体工事が始まるんですね。
外からクレーンで届くところだけ書類を取り出すようですが
写真で見る限りはほとんどが一緒に崩されるんでしょうね。
瓦礫の中からでも救われるものはあるでしょうが、手間を考えたら・・。
物を取りに家へ入れなくなるということ
熊本地震の取材で知人からそう聞いたとき、まだピンときませんでした。
どういうことかというと、地震が発生してまず外に飛び出します。
揺れが収まって家の中に戻ろうとすると、停電して照明が点きません。
町一帯が停電なので、街灯も信号も何もかも消えてしまい、
まるで闇の中なんだそうです。
おまけに家具は倒れ、ガラスの破片は飛び散り、そんな中でまた余震が
来たらと思うと、室内の奥へ進むのは非常に危険が伴います。
せめて財布と車のキーを見つけようと思ったが不可能だったそうです。
仕方なくその晩は家族を引き連れ、着の身着のままでなんとか近くの避難所へ
たどり着き、そこで夜を明かしたとのこと。
予想できていなかったこと
これまで防災のためにいろいろ備えてきたつもりでしたが、
完全に盲点を突かれたと思いました。
「車のキーとLEDライト、それに靴(またはスリッパ)はどうにか
持ち出せるように、普段から心掛けておいた方がいいよ」
と知人が言う言葉は心に深く刻まれましたね。
雨が降ってたり真冬だったとしたら、もっと切実だったわけです。
また揺れて外に避難するときは、ドアを全部開けておくことも
重要だと語ってました。
開かなくなっちゃいますからね。