日々防災訓練

防災に関連するグッズや知識の備忘録

車中泊におけるエコノミークラス症候群の予防策

 

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 予防策をいくら語りかけても、体調を崩されたり亡くなる方が出てしまいます。

それにはもっと現状を知る必要があるという、前回はそんな話をしました。

ちょっと想像力を働かせれば分かることなのですが、

旅行や観光を趣味として、好きで「車中泊」をやっている人

被災してしかたなく、やりたくもない「車中泊」を選ぶしかない人とでは

その時点で雲泥の差があるわけです。

なんてたって、明日が見えないわけですからね。

一事が万事、これだけでももう、説明の必要はないと思います。

 

取材して分かったこと

水分の補給だとか、適度な運動だとか、そんなことは分かってるんです。

耳に届いているし、知らないわけじゃない。

でもそれどころじゃないんです。

余震で震度5や6クラスが、しかも1日に数回襲ってくる不安な日々を

過ごしている人に

「ストレスは大敵、少しでもゆっくり休むように」

ってそりゃ無理な話なんです。

空き物件を利用しての一時避難所を用意してくれた自治体もありましたが

地元を離れて生活することが想像以上に困難を招くことを

もっと理解してあげるべきなんです。

仕事、子供、家のセキュリティなど様々な問題を考えれば、

ホイッと身軽に引っ越せる人は、ごく一部に限られてしまいます。

 

備えあれば・・

言えばキリがないのですが、自分が出した結論はいたって明確で、

だから備えておくしかない、それだけです。

話はちょっと逸れますが、「まさか」と言われた熊本地震でも

日頃の備えが功を奏して、無事乗り切った方も少なからずいるはずなんです。

しかしそういうことはまったく報道されない。

少しでもセンセーショナルな事を流そうとするのがメディアで、

平穏な事には触れないんですね。

 

直後の防災意識

被災した熊本の知人は、防災用具を入れたバッグを常に持ち歩いてました。

食事に誘った取材中に余震が来た時の反応は、とても俊敏でした。

ぱっと身構えて、出口を見定めるのです。

寝るときも枕元に置いて、グラッと来るたびに飛び起きるので、

腰が痛いと言ってました。

彼は幼い時からスポーツ万能で、今もジョギングなどで体を鍛えています。

幸いにも家屋倒壊は免れ、家族や身内も無事だったので、被災者の中では

まだマシな境遇だったと思います。

なのにそんな彼が憔悴しきっている姿を見たとき、自分だったらこの状況で

無事生き残れるのかと、不安が募るのでした。